Louisiana発祥のサンドウィッチ”Po’ Boy”(ポーボーイ)。New Orleansで食べて以来あの独特な食感なFrench Breadが忘れられず、ベーキングスキルもだいぶ上達してきたのでチャレンジしてみることに。
レシピを検索したら幾つかヒット(多くはなかった)。それぞれ写真をじっくり眺め、作業工程以外の説明を何度も読んで、「おっ、コレいけそうだね。」っと思うレシピはみんなショートニングを使ってるってコトが判明。間違いなくあのサクサクな食感はコレのおかげだね。どれも配合が違うだけで材料は粉、塩、水、イーストと微量の砂糖とショートニング。で、その中から老舗New Orleansベーカリーのレシピをチョイス。
ショートニングは絶対に使いたくなかったけど、あの食感を得るためには仕方ない。。っと、オーガニックかつトランスファットフリーなのを用意。初めてのバゲット・シェイプに手こずりながらなんとか形になりました。
“French Bread”と言ってもあの”フランスパン”とは全くの別物で、フランスの植民地だったNew Orleansで独自の変化を遂げたNOLA-Style French Bread(NOLA= New Orleans, LOUISIANA)。クリスピーなクラストとサクサクでありながらしっとりなクラム、持った時にあまりの軽さに驚くほど。強いて言うなら日本の麩菓子をもっとパンっぽくさせた感じかしら?やっぱりこれがなくちゃPo’ Boyとは言えないよね〜。
もう一つ、French baguettesと大きく異なるのはクープは入れず、日本のコッペパンみたいなビジュアルってところ。
こんな感じでまさに懐かしのコッペパン。アメリカでもLouisiana以外の州ではなかなか手に入らないらしく、お土産に買って帰る人もいるんだとか。
で、私のNOLA-Style French Breadの焼きあがりはと言うと…。
おおっ!!バッチリじゃんっ。ちょいとお尻が開いたけど、持った感触は究極に軽くてムギュッと詰まったクラム。そう、これもまたFrench style baguettesと大きく違うところで、大きな空気穴?が無いのが特徴です。
どこのPo’ Boyショップに行っても必ずあるRoast Beef Po’ Boy。ジューシーなお肉をたっぷり挟んでも、肉汁を吸い込んでベチャベチャになることがないのは、このスーパーライトなテクスチャーのおかげ。また、揚げ物を大量に挟んでも油分をこのパンが吸い込んで丁度いい感じになるんですっ。うん、材料とのバランスをよく考えてるよね。なのでサンドウィッチのみならずGumboやスープとの相性も抜群です。
初めてなのに本場と変わらぬ出来栄えに自画自賛。
一番肝心なFrench Breadが成功したので、あとは苦手なフライが成功することを祈りつつ。。これまた欠かせないスパイシーなLouisiana remoulade Sauceを作り、エビさん達を下ごしらえ。本場Po’ Boyと言えばCrayfish(ザリガニ)だけど、手に入らないからエビで代用。
Butter Milk、数種のスパイスとコーンミールをまぶしサクッとカラッとフライにして….。
たっぷりグリーンを散りばめてバゲットに突っ込めば、Shrimp Po’Boyのできあがりっ!
ゴロゴロなShrimpとサクサクなバゲット、ソースを吸い込んでいるにもかかわらず、かぶりついてもしっかり元に戻るクラムに感動。そう、この弾力よねぇ〜!
旦那:「おおっ!New Orleansで食べたのと全く同じだっ!」
Po’ Boyが食べたいからと言ってパンから作る人はあまりいないと思うけど…。やっぱりこれでなくちゃ違う食べ物になってしまいます。
料理にあったパンの種類をチョイスすることも、私にとってはとても重要なこと。どんなに美味しくて素晴らしい料理を提供するレストランでも、パンが美味しくない、もしくは 料理とマッチしていないければ評価は下がる。で、驚くことにほとんどのレストランがこのパターン。”寿司ネタは新鮮で美味しいけどシャリがマズイ”ってのと同じだよねぇ。
以上、何にでもこだわりすぎる我が家の食卓風景でしたぁ〜。
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