半年ぐらい前からMieleオーブン&オーブンレンジの温度設置がうまくいかず、焼きが甘かったり焦がしてしまったりが続いた。7年使っているのでズレが出てきたのか?でも2台とも同じ症状なのはおかしいよね。。イライラしながら使い続けるのもストレスだし、思い切ってMieleに点検してもらうことにした。
”Mieleオーブン奮闘記”はこちらから。
その前にまずは自分で温度チェック。アナログなオーブン用温度計を使いました。
オーブンレンジ
- 温度計を庫内に入れ熱風加熱で200℃に設定。7分20秒後、予熱終了ブザーが鳴りオーブンに表示された温度は200℃。でも庫内に設置した温度計はまだ170℃で、200℃に達したのは予熱開始から11分後。
- ”急速熱風加熱”(ハイスピード予熱)で200℃に設定。6分ほどで200℃の表示&ブザーが鳴るも庫内温度計は165℃。200℃に達したのは予熱開始から15分後。
オーブン
- 熱風加熱で250℃に設定。15分後ブザーが鳴り、庫内温度計は239℃。250℃に達したのは20分後。
- 急速熱風加熱で250℃に設定。8分後ブザーが鳴り、庫内温度計は226℃。もちろんオーブン表示は250℃。最終的に250℃に達したのは17分後。
やっぱりな…これだとブザーが鳴ってすぐに素材を入れてしまうと、最初の温度が足りないので焼き始めに時間がかかる。ケーキも上手く膨らまないよね。そう思って温度を高めに設定して焼くと、今度は予熱完了後の温度が高すぎて焦げちゃうのよ。。
症状を詳しくMieleに伝えたところ、代替え機を2台持って来てくれるとのこと。ヤッタァ〜。
で、オーブンレンジは今までと全く同じ機種、オーブンはな〜んと新品未使用のNewモデルを持って来てくれた。
お、、白い。。でもいっか〜。メンテナンス担当のオジさん曰く、「ホワイトは全然人気なくて売れてない。」らしい(ブラックもあります)。確かに…Mieleの魅力って機能もさることながら、Coolなビジュアルが売りだもんね。。コレだとかなりイメージ違いな感じ。
Newモデルはタッチ式ボタンでメニューも見やすく、モイスチャープラスって蒸気が出る機能が付いています。オジさん説明書も置いていってくれたけど、そんなの見なくても直感で操作できます。端っこには蒸気注入用のストローがついてる。
せっかくなのでNewモデル(H6400BM)のレビューを。基本的な機能や操作方法(メニューの内容)は今までのとほぼ変わりませんが、ちょいとした所が改良・改悪されています。
良いところ(改良)
- 液晶画面に詳細が表示されるので分かりやすい。私的には今までの数字&アイコン表示だけで十分だけど、あまり使わない人にとっては良いかもね。
- 操作ボタンの反応が良い。今までのは鈍くて乾燥している時期は特に反応しにくい。
- 華氏(℉)表示に出来るのが私にとってはかなり便利。大まかなのは計算しなくても分かるけど、細かい設定の時は華氏(℉)から摂氏(℃)に計算するのが毎回面倒だった。
- 好みのメニューを登録できるみたい。私はいちいち呼び出すのが面倒なので温度と時間をピピッとやってます。
イマイチなところ(改悪)
- 運転中ドアを開けるとファンも回らず加熱が止まってしまう(ドアを閉めると再開する)。なので途中で物を出し入れすると庫内温度が一気に下がってしまいます。これはかなり致命的な欠点だね。今までのはドアを開けても動き続けていたので、庫内温度はほとんど下がることなく作業が出来た。
- 庫内ライトはボタンを押さないと点かない。これだと他のことをやっている時の”チラ見”が出来ず不便。今までのは常につきっぱなしだったので、お皿洗いながら…とか鍋をかき混ぜながらのチェックができた。
- 途中で温度を上げ下げする時や時間を変更する時、いちいちメニューを呼び出さないといかん。電源切るのも”オフにしますか?” ”はい” ”いいえ”…ってのは面倒くさい。
私の総合評価:ドアを開けた時に運転が止まってしまうのは致命的で、ライトが点きっ放しじゃないのもイラッとする。華氏(℉)表示が出来るのはとっても助かるんだけど、コレに買い換えたいか?と聞かれたら”今ので十分”です。でも表示が見やすく操作性もなかなか、安全でエコにこだわる人やこれから購入予定の方にはオススメだと思います。
で〜、早速Newモデルの温度チェックを。
手持ちの温度計が壊れているかも…っと心配になったので、肉の中心部まで温度が計れて華氏(℉)と摂氏(℃ )両方表示できるデジタルバージョンを購入して早速テスト開始。
結果:オーブンレンジとオーブン、どちらも予熱完了ブザーが鳴った時の庫内温度は20℃~30℃とやっぱり低い。な〜んで〜?
コレを踏まえ、少し温度を高めに設定して試しにBiscuitを焼いてみたらやっぱり焦げる。
”プゥ〜ッ〜!!”だよね。もうワケがわからなくなってしまい、しばらく納得いかないBakingが続きました。んがっ、冷静に考えればわかることだけど、単純に予熱に時間をかければ問題なく焼けるってことに気がつきました。。慣れるまでは手持ちの温度計に頼らなくちゃいかんけど、感じがつかめればOKよね。
代替え機にもだいぶ慣れて「私のオーブンちゃん達いつ帰ってくるのかなぁ。」っと思いMieleに電話。そしたら「2週間後にお伺いします。」っと…。それって忘れてたんじゃないの?今から調整するんじゃないの?とか思ったけどま、いっか(普通の人なら怒るよね)。
しっかり調査結果を報告してくれたんだけど、な〜んとどこも異常は無く温度差があるのは正常(と言うが仕方ない)とのこと。え?!なんで??っと納得いかない私にオジさんが上の表を見ながら説明してくれた。
- Mieleのお国(ドイツ)では230Vで使用するらしく、日本の200Vではそもそもちょい電圧が足りない。
「その根本的な違いをどうにか出来ないの?or しないの?」 - 温度センサーは庫内の正確な温度を測っているワケでは無く、◯分予熱したら◯℃に達する”であろう”時間になるとブザーが鳴る仕組み。
「そんなアバウトなの?」 - 表示される現在温度も”推測”でしかないらしい。
「そんなテキトーなの?」
こうなると当然シーズンによってブザーが鳴った時の庫内温度に違いが出るよね。夏だと5分で200℃に達しても、寒い冬は当然庫内も冷たくなってるので同じ5分予熱しても170℃ぐらいまでしか上がらない。確かにこれは実感してたのよね。ちょうど寒くなり始めた時に「おかしいぞ。。」ってなったから、もしかしたら毎年こうだったのかも…。
対処法としては、
- 温度を高めに設定するのではなく希望温度に設定して予熱をしっかりする(ブザーが鳴ってから5分以上)。
「やっぱりオーブン用温度計が必要だね。」 - 急速熱風加熱機能を使うと温度差が大きいので使わない方が良い。
「この機能ってウリの一つだったよね?」
な〜んか納得いかないけど、予熱さえ済んでしまえば後の温度管理は正確にやってくれるし、パワフルで性能が良い(ちゃんと焼ける)所はものすごく気に入っている。季節によってはピタリと設定温度に達すると同時にブザーがなるので、今回の結果を踏まえうまく使いこなして行こうと思います。
私:「今まで今回と同じようなクレームはなかったんですか?」
オジさん:「なかったんですよ〜。だから僕も全然知らなくてね、、すごく勉強になりました。」
へぇ〜そうなんだ…これまたちょいビックリだね。
4ヶ月ぶり(長すぎるよ)に帰ってきた私のオーブンちゃん達。
やっぱり我が家のキッチンにはコレがしっくりくるよね。
オマケ:
オーブン取扱説明書と一緒についてるレシピ本。ものすごく申し訳ないんだけど、どの写真も美味しそうじゃ無い。。旦那曰く、「オーブン料理なんだからこんがり焼けてる写真使わなきゃね。」とのこと。うん、全くそのとおり!
はじめまして。返信遅くなり申し訳ございません。。半端な答えをしたくなかったのでお時間いただきました...。
我が家のMieleの役割ですが。。
・オーブンレンジのオーブン機能:
ベーキングは少量のクッキーやマフィン、6号ぐらいまでの小さなケーキ。
料理ではラザニアやチキン(丸鶏ではない)、ポークグリルなど。
天板1枚の時に使います(2段でも問題ないですが、その場合はオーブンを使います)。
・オーブン:
パンや大きな肉のかたまりを作るとき。
ル・クルーゼやスキレットを入れるとき。
天板が2枚以上になるとき(3枚入ります)。
オーブンレンジでパンを焼いたり肉をローストしたことがないので何とも言えないのですが、国産のオーブンレンジよりも火力があるのは間違いないので正しい使い方(温度設定等)をすれば満足のいく焼き上がりになると思います。
もしお時間があればMieleのショールームでいつも作っていらっしゃるメニューを実際に使ってみることをオススメします。高価なお買い物ですので、Harryさんの納得のいくまで悩んでくださいねっ!!
また何か質問がありましたらいつでもコメントくださいませ。