いつも我が家で牛肉を使ったシチューと言えばBoeuf bourguignon。使う部位はその時によって肩ロースだったりモモだったりと色々だけど、今回初めてOxtailを使ってみた。
数年前アメリカで食べたOxtailが最高に美味しくて、いつか作りたいと思いつつOxtailはなかなか売っていなくて…。で、いつもお世話になっているお肉屋さんでお買い物中ふと思い出したので聞いてみた。
私:「オックステールってあります?尻尾が欲しい。」
店員さん:「ありますよ。牛のシッポだよね?」
もしかして豚のシッポとかもあるの?
ってコトでこんな身近にあるとは嬉しい驚き。いつもラード(豚の背脂)とか鶏ガラとか、ショーケースに並んでない部位を注文しているんだから早く気がつけば良かった。。ちなみにエイジングビーフもここでお世話になってます。
100g=¥330と和牛なのに良心的な価格だったので500gちょい仕入れて早速調理開始。せっかくだからいつもとは違うレシピで作ってみた。
各種スパイスと合わせた小麦粉でパタパタとお化粧して、スキレットでカリッと焼き上げる。このCast iron skilletが最高に使いやすくて気に入ってる!
基本の野菜に加えTomato Paste & Canned tomato、その他数種類のスパイス&ハーブと材料はいたってシンプル。
ベースとなる材料をブレンダーでウィ〜ンとやって。
圧力鍋に一番肝心な赤ワインを丸々1本とお肉を入れてシュ〜っとやる。ワインは安いのでも十分美味しくできます。
ご近所さんから「今日はお肉だね〜。」っとメールが届く。毎度我が家の食卓メニューは筒抜けです。。
北海道産の立派なペコロスと、旬が短い芽キャベツをじっくり炒めて…。
Le Creusetに全部ぶち込み、最後に愛情たっぷり注いでオーブンへ。
たまにかき混ぜてやりながら1時間半。
素材の旨みがギュッと詰まった濃厚トロットロなOxtail Ragùの出来上がりっ。
ケチャップとか醤油とかソースとか….そんなの無くても我が家の食卓は成り立ちます。
塊をマッシュポテトやPolentaにドカッと乗せたり、細かくなったのはソースと一緒にHomemade Fettuccineに絡める。
コラーゲンたっぷり、骨付肉からはビーフストックも採れるので一石二鳥。涙が出るほどの極上タイムです。
旦那:「これからはBoeuf bourguignonじゃなくてコレがいい!」
だそう。
シッポの骨ってプロペラみたいな羽が付いてて可愛い形してるのよ。
丸鶏やポークチョップなどの骨付肉を調理すると、「大事に食べなきゃね〜。」っと心から思う。ヘンな話、犠牲になった動物のコトを考える人なんていないと思うけど、特に動物大好きな私にとっては重要。よくベジタリアンの人が「屠殺現場を見てから肉が食べられなくなった。」と言いうのを聞きますが、私はその逆。出来るだけ無駄にせず綺麗に食べてあげたいと思うのです。
特に丸鶏は文字どおり骨の髄まで使い切る。
大きな肉の塊が、最終的にはこうなります。
食べられるところを食べたら鶏ガラと野菜を圧力にかけ、ホロホロになった肉と骨を極限まで潰して濾して出来上がるのは超濃厚なチキンストック。塩&胡椒、数種のハーブだけでシチューもスープも一級な味わいに。
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